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製図について ■ 階段の基本と、階段に関係する質問など。

ハートビル法対応の階段

ハートビル階段

概要 7mグリッドで階高4150まで対応可能。
階段の中では、大きいスペースの必要な階段です。この階段を中心にエスキスを展開していきます。
■ 寸法 階段の合計幅 壁芯で4m以上
踏面 300  けあげ 160  階段の有効幅 1500
■ アセンブリパーツ
記入要領 手摺、梁ライン
段の基準は、中間の踊り場側壁芯から1.7mとって、3.6m内で12分割
階高により適宜段数を減らしていきます。
■ 備考 ハートビル対応の階段はホールやロビーに面して配置される事を優先、通常はメインの階段と兼用される。



一般の階段

一般階段

■ 概要 ハートビル階段の次にスペースの必要な階段は、集会室等の多人数用途の階段です。
前記のハートビルの階段を基準として、この形状で階高4150まで対応出来ます。※階段の長手方向のグリッド寸法は6mから、階高4150に対応できます。
■ 寸法 階段幅の最小は、壁芯で3.5m。
踏面 260  けあげ 180  階段の有効幅 1400
■ アセンブリパーツ
記入要領 手摺、梁ライン
7mグリッドだと余裕があるのでバランスを考え、中間の踊り場側壁芯から2.0mとって、約3.0m内で11分割で段を割付します。階高設定により適宜段数を調整。
■ アドバイス 階段を基準法に合わせ、全てミニマム寸法で作図する必要はありません。前記のハートビル階段と一般階段で大体対応できます。
■ その他の留意事項
ドアの開き勝手 上図の階段は一般階の場合の開き勝手です。ドアは避難方向に開くのが決まりなので、避難階(1階など)では図の反対に開きます。
1.5回転の階段 上図に述べた階段は1回転で上階に行く階段ですが、設定した階高が高い場合、1.5回転で上階に行く計画があります。1.5回転の階段は、計画が難しくなる場合があるので、よほど必要でない限り避けたほうが懸命です。
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使い方の一例

階段の使い方

概要
a. シャッターと組み合わせて使用した例、シャッターは火災の時しか閉鎖しないので常時は階段を開放的に使用できます。ロビーや広めの廊下に面する階段などに使います。
b. 階段の長手方向が廊下に沿っている形
c. 階段の両サイドに廊下が配置された形、両サイドで動線を分ける時に使ったりします。
d. 廊下のコーナーに配置した例
e. EVと組み合わた場合



階段についての質疑
■ 作図時の段の割付で、簡単な方法はありますか?
割付方法 踏み面300mmの(ハートビルの階段)の割付法を下記に示します。

幅3600に対して、スケールを斜めにセットし、切りの良い寸法で割付ます。
用紙の方眼が利用出来ないようなピッチの線を引く時に利用します。

■ 避難時の歩行距離の重複区間が気になるのですが、2方向避難の明確性を重視すると計画が難しくなってしまうのですが?
基準法の主旨は出来るだけ明確な2方向避難で、不定形な敷地形状などや、その他の条件を考慮して、「重複距離」という緩和規定が設けられています。試験課題は、敷地形状もシンプルで、2方向避難のとりにくい条件とは言えません。したがって明確な2方向避難を出来るだけ優先して考えます。(理想です。)

ただし、一級建築士の製図試験においても、実務と同じく「階段と内部廊下」のみでは、2方向避難を確保出来ない場合があります。そのような場合には、避難経路に使えるバルコニーで迂回動線を作ったり、避難ハッチ付きのバルコニーを設けます。

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