一級建築士通信 : 課題発表後の勉強・エスキス
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課題発表後の勉強・エスキス


+01 はじめに
一級建築士試験の「ランクT」の定義、「建築物の設計に必要な、基本的かつ総括的な知識及び技能」の意味を理解し、「ランクU」に留まることのないように試験日までに実力をつけて下さい。
◆ 以下に、成長の為の助言をしていきますので上手に役立ててください。
+02 取り組み方を間違えない。
一級建築士試験の製図課題の発表日から試験日までの勉強量は、初製図・角番に関わらず、受験生の大半が同じような勉強量で試験日を迎えます。そして、この中で約6割の方が涙をのむ結果となります。
努力も必要ですが、受験勉強期間中の取り組み方の差もあるということです。
よくある、「合格者談」のような勉強法で合格するわけではなく、実際は「合格者談」と同じような勉強をしていても「不合格」だった人も沢山いる事を知っておくこと。成り行きとして、合格者は「成功の話」、不合格者は「反省の話」になるだけで、あまりアテにはなりません。
角番の方は、毎回の課題で、本試験が終わった後の、「あの気持ち」と同じ感覚で、自分の不足したところをよく考えていますか?
+03 作図の勉強は出来ても、なぜ・・・。
製図は線の数が足らないと「不合格」になるため、時間をかけてでも練習します。エスキスの勉強は、自分の裁量で省略できる部分が多いため、所要時間が優先され、妥協しやすい種類の勉強です。
実際には、作図・計画共に「ランクT」ではなくては意味が無いのに、受験者の半分は、作図=「ランクT」、計画(エスキス)=「ランクU」で、試験日を迎えてしまうことになるようです。
あせる気持ちが大きいほど、思考部分を省略してしまうのはあたりまえの事です。この事に自分が流されないよう注意します。特に角番の方はプレッシャーが高く、エスキスの妥協で効果の無い勉強期間が長くなりがちです。
+04 エスキス、早めの軌道修正。
+03で書いたように、製図の勉強(エスキス)は、「ランクU」の為の勉強を延々と繰り返すこともできます。
「ランクT」の計画が出来るようになって、それから全体の所要時間を短縮して行く事で、合格は手中に納まります。
+05 どんな課題が出るか?(1)
本試験の課題の可能性をさぐる事は、受験生にとって非常に目を引くものですが、可能性は実質上無限にあります。可能性を探って、指導者も受験生も踊らされるのは悔しいですね。
一級建築士の試験では、基本的な計画力以上の実力が必要な課題は出ません、過度に不安に感じる必要はありません。
去年の試験を考えて下さい。保育所が南面に面して、残りのスペースが複合施設になった図面は、練習課題で沢山書いたはずです。基本中の基本であるスパン寸法のチェックや、駐輪場が屋内施設になっただけで、右往左往するのは、基本的な実力がなかったせいでしょう。合格図の雰囲気に似せた図面ばかりを書いていては合格はしません。勉強の過程でエスキスに妥協はありませんでしたか?
+06 どんな課題が出るか?(2)
身の周りに、宿泊機能のある「ものつくり」体験施設なんて無い?と思わずに、置換えの施設で想像してみると良いと考えます。
たとえば、ホテルの吹抜け部分に足を運び、1階の動線チェック、ロビー・売店・レストラン等を壁で区切り「ものつくり」施設に置き換えて想像したり、公共施設のロビーに腰をかけて想像する事により、今回の課題に親近感が出るのではないでしょうか。設計の実務経験が無い方には有効です。
課題に親近感をもつことで、不安やプレッシャーから縁を切ることができます。まずは健全な気持ちで勉強してほしいと思います。


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最終更新日 2005/8/25